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HASHのロックンロールガンボ

大阪の田舎町、千里丘にあるカフェ「HASH」の話と、マスターであるボク(昭和39年男)のセルフィッシュ的ウダ話日記。

夢のコラボレーション…2

 我が子の吹奏楽部とのコラボレーション、という同じ夢を見始めた親父達三人…

そのイカシてる親父達を…いや、イカレてる親父達を紹介しよう…

☆メンバーの中では最年長(おそらく)だけあっていつも冷静沈着。
この人がメンバーじゃなければ、イカレたギター親父二人の暴走はとどまるコトを知らなかっただろう…
ミスターベースマン、投了!イェイ!

☆そしてもう一人…忘れちゃならないぜっ!ライブハウスでメタメタ弾きまくってた…コイツのギターを聴いてくれっ、ギターマン!イェイ!

☆オイラ親父達とバンドをやろうと思ったのさ…バカな頭で考えた「これはいいアイディアだ」
イカレた親父が集まって演奏するんだ!オイラ、ギターのガンボHASH!どうぞヨロシクッ!!



おっと…。し、失礼…
ついつい興奮してしまい、RCみたいなメンバー紹介になってしまった…(苦笑)。

さて、無事にメンバーが決まったものの、全体で合奏練習出来るのは当日のゲネをいれても4回…。けど、親父達は仕事もある…。
結局全員が揃って合奏出来たのは前日のリハ1回だけであった。

結果、バッチリだった。
我ら素敵な親父達にはその1回で充分だったのだ。

さぁ、あとは衣装…。
演奏よりもそっちの方が大事やろ~と考えるイカレたギター親父二人は、前日リハのあと雨の降る中ド○キホーテまでかっ飛んで行った。

とりあえず決まっていたのはアロハシャツにジーンズ…。
衣装に関しては「絶対ヘンなカッコで出んといてやっ!」と娘達にきつく釘を刺されてた親父達…。

「しかしこれだけじゃぁなぁ…。やっぱヅラはいるよなぁ…」と、その時目に入ってきたのが『探偵物語』の松田優作風のかぶりもの。
帽子とヅラが一体になったスグレモノだ!
「よっしゃ!これなら絶対ウケる!」
何を根拠にそう確信したのかは謎だが、迷うコトなくそれとサングラスを三つずつ手に取りレジへ…。

さぁ~衣装は決まった!
コンセプトは『ハワイで休日を楽しむ松田優作』。
後は翌日の本番を無事に迎えるのみやっ!

本番当日…快晴。
予定通り午後2時から第1部の『ステージマーチング』がスタート♪
感涙モノのステージマーチング…実際号泣してる母達の姿を横目にみながら「こりゃ今年も金賞は確実。問題は全国へ行けるかどうかやな…」と一瞬ギターのコトを忘れてしまう。
こうなりゃ親バカなどではなく、単なるバカ親だ。

さて、親父達の出番は第2部『ポップスステージ』のラスト。
第1部と第2部の間の休憩中にアンプをセッティング。
「そろそろ衣装に着替えましょか」…この時から親父達のテンションは急速に上がり始め、子供達の小気味よい演奏が聴こえる中、着替え終わる頃にはすっかり松田優作になりきってるイカレた親父三人。

さ、いよいよ出番だ…
合言葉は愛の言葉「LET'S ENJOY MUSIC!」

ギターを抱えて登場する。「すげっ、拍手喝采や」

1・2・3・4のカウントで『BURN』からスタート!

地を這うような投了のベースに、ギュインギュインうなるギターマンのギター!

「きょっちええわ~」

続いて『HIGHWAY STAR』…
この曲では、バリトンサックスのどろしー'SONが先生を押しのけ(?)指揮台に乗ってギンギンノリノリのソロを披露。

「やばっ…さすがにヤングなパワー、こりゃ親父達一本取られたな…」

メドレーの最後は『SMOKE ON THE WATER』。
お馴染みのギターリフが唸る。
実はこのリフ…楽譜ではサックスとトロンボーンのパートだったが、
初めて部員達と合奏練習した時、指導に来て下さってた○川先生が「ここはギターでいきましょか」と、急遽変更になった所。
「そ!やっぱりココはギターじゃないと!○川先生、ナイスファインプレー!感謝っ!」

そしてエンディング…バッチリ決まった!
親父達にとってはこの日二回目の拍手喝采の中、つかの間の夢はあっという間に終わったのである。

~完~

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